jibun09の日記

長々とした日記を書いています

7月29日・立誠シネマ・『この世界の片隅に』

今日はいつもよりゆっくり目に起きた。宅急便を受け取って、洗濯をして、朝ごはんを食べて。やらないといけないこと、やりたいことが色々ある。自転車の点検、長野までのチケット購入、サランラップが切れている、人に電話しないといけない、近所のミニシアターが明日で閉館なので見に行きたい。夜は下鴨神社の祭りに友人と行くかもしれない。あとハワイアナスビーサンを買いたい。そんなこんなでやることはたくさんあるけれど、どの順番で何をしよう、全部できるんだろうか、そんなことを思いながらそうめんを食べる。

とりあえず電話の用事を済ませて、元・立誠小学校の「立誠シネマ」に向かう。廃校になった小学校の一部を改装したミニシアターで、何度か足を運んだのだけれどこの夏で閉館になる。ここでは『ある精肉店のはなし』『青春100キロ』『ハッピーアワー』『この世界の片隅に』あたりを見た。僕は特別映画ファンというわけでもなくて、けど映画を見る前、見終わったあとにこの雰囲気のある校舎を潜り抜けるのがなんだか好きだった。

risseicinema.com

椅子は座椅子だし音響は必ずしもよくないのだけれど、それを補って余りあるくらいの味があった。とはいえ、今日やる映画を実際に見るかどうかは決めていなかった。「せっかく近くに住んでるんだし、最後くらい見ておこうかな」くらいの感じで向かったのだけれど、結局通算2回目の『この世界の片隅に』を見ることにした。

座席は満杯、ほぼほぼ立ち見席のような場所できゅうくつになりながら見た。やっぱり、のんの声がいい。理由がわからないけど、「うちはぼーっとしとるけえ」の一言でなんだか泣けてしまう。『あまちゃん』ファンだったことを差し引いても、どうしようもなく切ない感じの気持ちになるのはなんなのだろう。誰か解明してほしい。


映画『この世界の片隅に』予告編

映画の感想とか、書こうと思ったけれどなんだか面倒な気がしている。これはきっと酒を飲んでいるからかもしれない。映画を見終わって、ビーサンを探して街を徘徊したけれど目当てのものはなくて、暑さに耐えかねて帰ってきて、道すがら買ってきたハッシュドポテトをつまみながら金麦を飲んでいる。ハッシュドポテトを買ったスーパーで買えば数十円安かったであろう金麦、スーパーを過ぎてから飲みたいと思い立ったのでコンビニで買った。スーパーで買えばよかったものを、と思うけれどビール(的飲料)は飲みたいときに買うに限る。数十円を笑う者は数十円に泣くのかもしれない。けれど今飲みたいから買う。それがベストだ。

『この世界の〜』を見ていてうわーと思うのは、「モガ」の描写だ。なぜか戦前というと貧しくてモノクロのイメージがつきまとうけど、映画で描かれている戦前の風景の一部はもっとカラフルで華やかで、おしゃれして喫茶店に行ったりして、今と大して変わらないんじゃないかと思ったりする。平成の時代から過去を見るとあの頃は「戦前」に区分されてしまうのだけれど当時の「モガ」からしたら自分たちは「戦前」に生きているなんて思ってもいないわけで、僕たちが勝手に時代に名前をつけただけのことだ。

そう思うと、今こうやって部屋でクーラーをつけて金麦片手にノートPCでブログを書きながらSpotifyコトリンゴを聴いている風景だって、数十年後の人間からしたらイメージもしにくいのかもしれない。未来人が僕らをどんな時代の人間と見なすかはわからないけれど、今こうして過ごしていることは、今しか起こっていないことなのであって、だからこうしたなんでもないことを書いておきたくなるなあと思う。

Twitterをのぞけばフジロックが楽しそうだなとか、Facebookをのぞけばやれ誰が結婚したとか、LINEではあの子から返事がこないなとか、テレビにつないだHDDにはドキュメント24hが溜まっているなとか、そういうことを考えながら今日も生きている。明日は、この間買ったアロハを洗濯したから着ようかなーと思う。