jibun09の日記

長々とした日記を書いています

2月4日 息切れ・眼鏡・ボヘミアン

2月4日(月)

久々の出勤。朝起きると身体がだるい。けれど絶望的に出勤できないとかそういうわけではなかったので大人しく職場に向かう。いつも通勤に使っている自転車は職場に置いてきてしまっているのでバスに乗る。大通りを行く道すがら、胸の奥が苦しい感じが続いているなと思う。やっぱり調子はあまり良くはない。デスクに座ってもなんだか息切れする感じがして、午前中に同僚と打ち合わせがあったのだけど同僚は同僚で色々とあったようで、お互いの近況を話していたら昼前になってしまった。

こういう日は気分転換が必要だと思い、休憩時間にスマホで映画の上映スケジュールを調べる。こういう日に見るべきはアクションとか、情報量やテンポの早いものがいいと思ってページをスクロールすると「ボヘミアンラプソディ」が目に入る。ドラゴンボールとかマスカレードホテルも気になったけれど、ボヘミアンを観ることに決める。

日曜日に眼鏡を落としてフレームに傷が入って歪んでしまったので、映画に行く前に眼鏡屋に行く。その場ですんなり直るものと思っていたら、修理に一ヶ月かかるらしい。スペアの眼鏡なんて持っていないので、後日出直すことにした。とりあえず応急処置をしてもらって「そーっと使ってくださいね」と店員から念を押される。「地震とかで壊れちゃったら困るけどなかなかスペア作らなかったんですよね」と、自分にしては珍しく店員とフランクに喋っている。

映画開始まであと30分。夕食は上映後かなと思っていたけれどお腹が空いたのでマクドナルドに入ってテリヤキのセットを頼む。テリヤキはいつも、包装紙を開けると全体的にペチャンコで頼んだことを後悔する感じがある。けれどいつも注文するときは忘れている。

いつもの自販機でクラフトボスのカフェオレの小さいサイズを買って映画館に入る。この間何かの記事で映画館の維持はドリンクやスナックに寄るところが大きいというのを読んでいたので、少し後ろめたさを感じながら受付を通って自分の席を探す。館内はそこそこ人が入っていて、けれど隣が空いていたのでコートを置かせてもらう。予告が流れる中ガサガサと大丸のビニール袋を下げたダウンを着た年配の男性が僕の前を通って2つ隣の席に座った。入ってくるタイミングとか、予告中にスマホ開いたりしていてちょっと心配だったのだけど、案の定上映中に隣の客にたぶん「ポップコーンの音がうるさい」とか悪態をついていた。まあそれ以上何もなかったのでよかったけれど。

映画はとてもよかった。僕はクイーンの音楽はあまり知らないし、特別思い入れがあったわけではないのだけど、ああこれは自分の存在を認めてもらう喜びを描いた作品だと思ってぽろぽろと泣いてしまった。エンドロールで流れた、婚約者とのその後の関係性の解説も染み入るものがあった。たとえ性愛の対象とならなくても大切な人というのはいるし、互いのあり方を尊重しながら関係性を続けていけるのはとても素敵だなと思った。現実はもっとドロドロとしていて混沌としているのだろうけれど、なんだか勇気付けられたような気がした。いい映画だった。

駐輪場で支払いを済ませて帰宅するともう10時だった。そそくさと風呂に入ろうと思ったけれどプロフェッショナルがMIKIKO先生の回で、最近調子の悪いレコーダーが案の定仕事をしなかったので、結局風呂を挟んで最後まで見てから床についた。