jibun09の日記

長々とした日記を書いています

この1週間のこと

先週は休日出勤の振替があって、木曜・金曜と休みだった。木曜の夜に人と会ってけっこう長時間飲んで、かなり久々に二日酔いになってしまった。金曜は金曜で夜に別の人と会う予定があったのだけれど食欲は回復しておらず、アルコールは抜けたけれど頭がぼーっとして、うどんを食べるのが精一杯な感じだった。だから土曜日は二日酔いは治ったもののなんとなく調子が出ず、家でテレビをぼーっと眺めながら布団の中で過ごしていた。

日曜日、ようやく調子が戻ってきたので早川義夫のコンサートに行った。会場は前から行きたいと思っていた旧グッゲンハイム邸。ここは神戸の塩屋という場所にある異人館で、まわりは小さな路地と坂と商店のならぶ小さな町だ。この土地の感じは数年前に訪れた尾道の感じに似ていて、僕は狭い路地とちょっとした坂と、坂を登って振り返ると海が見えるような土地が好きなのかもしれない。

コンサート自体もよかったのだけれど、僕はどちらかと言うと歌よりもエッセイの方が好きなのだなと思った。彼の曲自体はほとんど聞いていなくて、こんな文章を書くような人はどんな歌を歌うんだろうという興味と、けっこうなお年なので生で見れるうちに見ておきたいといった気持ちで参加した。曲名は忘れたけれど「お父さん」の出てくる曲がよかった。やっぱりこの人はいくつになってもいやらしくて、でもそれを出せてしまうのがカッコよく見えてしまって、そういうのがいいんだと思う。終演後に帰ろうかなと思ったらサインと写真撮影の列ができていて、ちょっと迷ったけれど会場を一度出て引き返して列に並んだ。こういう小規模の会場でのコンサートなら、終わった後サインくらいもらえるかもしれない、と思って文庫本をカバンに入れてきていたのだった。酒が入っていたのも手伝ってコンサート中ちょっとうとうとしたのに、サインもらうなんてちょっと違うかなと思いながら、けれど今を逃したらいつ会えるかわかんないな、と思って結局サインをもらった。僕の前に並んでいる女性に早川さんは見覚えがあったらしく、「ちょっと待ってて、後で話そうよ」と声をかけているのを見て本当に女好きなんだなと思った。この女性、確かに僕もコンサート中ちょっと素敵だなと思っていた人で、エッセイではこの人の女好きな感じを他人事として共感できていたのだけれど、だからその人に普通に声をかけてしまえる感じを目の前で見てちょっと嫉妬した。いいなあ。あの年になっても、きっと楽しいんだろうなあ。

この日は昼も夜も外でカレーを食べてしまって、これは二日酔いの反動でとにかく味の濃いものを食べたかったのだと思う。月曜日になっても食欲自体はあまり回復していなくて、そうこうしているうちに風邪気味になってしまった。つい一昨日くらいまではその感じが続いていて、今日ようやく喉の痛みも消えて食欲も普通に戻ってきた。普段は気付かないけれど、体の調子の悪さを感じず、食欲もあるということがありがたい。

今日はずいぶん暖かくて、このまま春になってほしいなとやはり思う。